編集

― サマードリーム 番外編1 ―

2023/08/28

≪もしも、妖精に出会わなかったら?≫ 編

 【 ・・・・・・・】

 話にならない・・・・。




≪もしも、妖精についていったなら?≫ 編

 【バイバイ】

 夢を見た―――
 妖精の夢。
 過去の私がいる。
 夢の妖精も
 夏の光の中で・・・
 かくれんぼをしていた。
「どこ?フゥーム」
「レイ。こっちだよ、早く見つけて」
 ―――――――――――――――――!!
 目が覚めた。
 涙が頬をつたう。
 私と遊んだ妖精。
 私を迎えに来た妖精。
 私が見つけた妖精。

 月明かりが入ってくる。
 人影がうつる。
 キィ
 窓が開く。
 トンッ
 妖精が入ってくる。
「おいでよ。一人では、さみしすぎる」
 差し出されたその手をつかめば、きっと行ける。
 夢の中。苦しみも、悲しみもない世界に
 行きたい!!
 そして
 私は、妖精の手をつかんだ。
「現実(ここ)にはもう、何もないの。 いつも、フゥームを呼んでたの。ずーとフゥームだけを待ってたの!!」
 夢を見たいの。
 妖精の夢
 いつも夢見てた、あの頃に 環 りたいの。
 月が妖精を包み込む。
「行こう。永遠の夢の中に・・・僕が連れていってあげるから」
 妖精の言葉は、本当。
 私も月の光に包まれる。
 ゆっくりと意識が沈む。

 連れってって
 妖精のいる夢の中に―――


 (ここからは、雷那の視点です)

 2学期
 冷夏のいない放課後の教室
「冷夏、どこへ行ったの?」
 一人っきりで、つぶやいてみた。
「・・ライナ・・・・・」
 ふいに冷夏が後ろで呼んだ気がした。
 パタ パタパタ
 振り向いても冷夏はいない。
 ただ、カーテンが風になびいてるだけ・・・・

 ざあぁぁぁ
 風の音の中に声を聞いた気がした。

「クスクス・・・フゥーム、みーつけた」
「レイにみつかちゃった。・・・・フフフッ」


文字数:695文字