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― 天空の章 永劫の星【天使】 ―

2023/09/01


 人も自然も無くなった星。
「最後の希望だった」
 ぽつりと呟く声は誰に言ったのか。

 貴夜、貴女が最後だったのです。
 7つの滅びの後の審判を下すのは貴女。
 それでも―
「私はただ、生きていて欲しかった。
 ―セイン―貴方の星は貴方無しでは生きられなかった」
 誰も聞いてはない。
 望んではいけなかったのか?
 望まなければ良かったのか?
 それでも望むのは罪だったか?
「私はまた、同じ過ちを繰り返したのか?」
 遥か彼方の記憶の果て。
 何時かと問われても答えられない、悠久の彼方。
 罪は消えない―
 罰を背負い―
 己を責める―

「リュラ、悔やむな。良かれと思ってやった事だ」
 不意に聞こえる男の声。
 姿は辺りには無い。
「それでも罪だ」
 スッと見据える地平線。
 日の昇らない星。
 死に向かうだけの星。
 天使が大切にした星。
 風はもう吹かない。
 水はもう流れない。
 火はもう燃えない。
 地はもう動かない。
 光はもう耀かない。
 闇はもう無い―

 私はその星を抱きしめる。

 生きることを望むのは何て難しいのだろう―




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