≪もしも、
【・・・・・・】
コポ コポポッ
あれ?
沈んでいく・・・
深くゆっくりと
静かに
P.S う~ン きっと海の底まで沈んでいくだろうな。
≪もしも、ウィザード が願いを断ったら?≫編
【水の中】
夢を見た――― ウィザード ?
≪もしも、
【水の中】
夢を見た―――
人魚の夢。
水の中。
「ウィザード様。どうかお願いです。」
人魚がフードをかぶった人に願っている。
「それは、むりだ」
え?・・・
コポッ コポポッ
水が声をさえぎる。
よく聞こえなかった?
「あの~今なんて?」
引きつった顔で聞き返す。
「だからムリ!!」
きっぱりと言いきっている。
―――――――――――!!
何で~台本(?)と違うじゃない!
P.S って事にはならないだろう・・・
≪もしも、崖から落ちて死んでたら?≫ 編
≪もしも、崖から落ちて死んでたら?≫ 編
【沈む】
ガラッッ
え゛?
嫌な予感がした・・・。
案の定、足元が崩れ落ちてゆく。
ザッザザアアァァァァ
天と地が回転する。
周りの石や砂と一緒に、落ちてゆくのがわかった。
あちこちに痛みが走る。
そして、後頭部が激痛におおわれる。
覚えていたのは、そこまでだった・・・・・。
夢を見た―――
楽園の夢。
色とりどりの花が咲き乱れている。
その中に、僕はたたずんでいた。
―――――お・・・い・・・で・・―――――
誰かが向こうで手招きしている。
誰だったろう?
その人達のほうへ近づいていく。
あっ
おばあちゃんだ。
「よく来たねぇ」
おばあちゃんが抱きしめてくれる。
「おばあちゃん!!」
――――――― ・ ・ ・ ――――――
遠くで誰かの呼ぶ声が聞こえた気がした。
「さあ、向こうへ行こうか」
「うん」
やさしく髪をなぜてくれる。
あれ、そう言えばおばあちゃんもう死んでなかったけ?
ま、いいや。
向こうのほうが楽しそうだもの。