
― 始末 ―
鳴けない子猫は 檻の中 変わらない景色に 慣れてしまった 飛べない小鳥は 鳥篭の中 欲しがる事を 止めてしまった 歩けない子供は おもちゃ箱の中 ガラクタと一緒に 捨てられてしまった <<いつもだよ 詩 声にならない声>>
鳴けない子猫は 檻の中 変わらない景色に 慣れてしまった 飛べない小鳥は 鳥篭の中 欲しがる事を 止めてしまった 歩けない子供は おもちゃ箱の中 ガラクタと一緒に 捨てられてしまった <<いつもだよ 詩 声にならない声>>
扉の向こう側 時間が動かない。 誰一人、私を見るものはなく。 誰一人、私が見るものはない。 振り返る事さえしない。 窓の向こう側。 時間が動かない。 何一つ、私に届く音はなく。 何一つ、私が届ける音はない。 見据える事さえ出来ない。 壁の向こう側。 時...
夢を見る……いつか来る行方。 望む手と 願う想いと 叶える力。 それを頼りに 夢を見る。 <<向こう側 詩 手の先>>
差し出す手の先 誰かを支える為の手の先 誰かに支えてもらう為の手の先 私が支える手があれば もっと、強くなれただろう 私を支えられる手があれば もっと、素直になれただろう <<夢を 詩 手>>
願い手…… 頭を垂れ ただ 時を待つ者 望み手…… 天を見つめ ただ 神に焦がれる者 叶え手…… 人の声を聞き ただ 己を殺す者 掴み手…… 手を伸ばし ただ 己の侭に行く者 <<手の先 詩 闇のゆりかご>>
声にならない声。 いつだって、叫びだしそうになる。 それを……押さえ込む。 偽りの仮面をつけて 舞踏会へ。 その華やかな場所で 道化師を演じる。 僕達はそうする事で 生かされる。 研ぎ澄まして 声を聞いて 君の傍―かたわら― 今はま...
それは正義なのだと言われた。 その傷は正義なのだと。 自分を守る為の 他者を傷つけない為の 正義なのだと。 チガウチガウチガウ これは罪悪。 自分の弱さゆえの傷 <<声にならない声 詩 成人>>
守ってた壁が消えて 守るものがなくなる 支えていた柱が消えて 支えられなくなる 寄りかかる木が消えて よりかかれなくなる 小さな籠から 大きな籠へ 何処へ行こうか 何処へ行こう…… <<正義 詩 見えないもの>>
香とか風とか音とか 小さな頃は見えてたもの 季節の香 季節の風 季節の音 香とか風とか音とか 小さな頃は感じたもの 花の香 空の風 虫の声 香とか風とか音とか 小さな頃は知ってたもの 宇宙の香 存在の風 時間の声 どこへいったの? も...
肌が空気を感じていた 心が存在を感じていた 今あるのは無のみ 何も 何も 感じない <<見えないもの 詩 其処にいたもの>>
ポケットの中の夢の国 妖精の羽根をそっと仕舞った 扉の向こうの幻惑の国 ユニコーンの角をそっと撫でた 透き通った空の向こう 時間の欠片をそっと振り返る <<感じたもの 詩 信じたもの>>
人の言葉 そのままで 裏表など考えず 人の表情 そのままで うわべなど知らず 人の温もり そのままで 見返りなど見えず 純粋なまま <<其処にいたもの 詩 四角い窓>>
窓の外 いつもいつも 待っていた。 小さな手を伸ばすことを止め 泣き喚く事をやめて たった一人だけ 来てくれるのを待っていた。 <<信じたもの 詩 鏡>>
鏡の中の私。 どんな顔ですか? 私には私の顔が見えません。 鏡を通して映るのは見知らぬ他人。 可愛い。 なんて言葉は社交辞令。 知ってますか? 鏡の中の私は誰なのか。 鏡の中には 私がいますか? 私には私が見えません。 鏡に映るのは髪の先。 ...
いつもだよ。 こわいのはいつも。 だから、わたしは へいきなふりをする。 いつもだよ。 ふあんなのはいつも。 だから、わたしは だいじょうぶとこたえる。 いつもだよ。 だから、聞かないで。 平気?と聞かないで。 私は平気だと言うから。 いつもだよ...
花降る時間。 ハラハラと 散る雪のように…… 白く白く 染め上げてゆく路。 遠く遠い場所を 想い還す様に― 雨舞う時間。 パラパラと 落ちる滝のように…… 青く青く 洗い流してゆく道。 まだ無い記憶を 創り上げるように― 花咲く日を待ち続ける...
+ 【電話】 + 【同意】 + 【オルゴール】 + 【音】 + 【贅沢】 【電話】 小さく鳴ったベルの音 一度で切れて また、鳴り出す。 誰かの合図の様に 【同意】 「そうだね」って頷く。 「そうだよ...
+ 【ガラスケース】 + 【大丈夫】 + 【届く声】 + 【刃】 + 【籠の鳥】 【ガラスケース】 光っているのは箱 その中身には 届かない 【大丈夫】 大丈夫 大丈夫 私は大丈夫 ...
+ 【残酷】 + 【彷徨 -ほうこう-】 + 【鬼火】 + 【雨】 + 【カエル】 【残酷】 残される 酷き様。 まだ、ね。まだ―― 【彷徨 -ほうこう-】 辿り着く場所を 求めて 僕らは さ迷っ...
+ 【老若】 + 【うさぎ うさぎ】 + 【洋服】 + 【糸】 + 【玖流玖流】 【老若】 20の人は10が若く見え 40の人は20が若く見え 80の人は40が若く見える。 でもね、100以上生きちゃえば 全部、若造に見えるのよ...
+ 【今昔】 + 【疑い】 + 【神仏】 + 【新規】 + 【光源】 【今昔】 懐かしくなるほどの 記憶は持ちあわせていない 【疑い】 信じられますか? 何を信じますか? 【神...
+ 【凝視】 + 【夢見 現見】 + 【欲求】 + 【置き去り】 + 【贈与】 【凝視】 誰も私を見てないのじゃなく 私が誰も見てないだけ 【夢見 現見】 夢見るように 現実は見られない 【欲求】 ...