2019年 10月のアーカイブ

― 想いの向こう側 ―

通じ合えたらいいね。 窓を通す光のように すっと真っ直ぐ飛び込むよう。 伝え合えたらいいね。 水に輝く光のように キラキラ色が見えるよう。 想い合えたらいいね。 木々に煌めく光のように 優しく軽やかな気持ちになるよう。 <<回帰    悲しみ   ...

― 回帰 ―

帰る場所は いつも暗く その空間で待っている。 私を待ちわびているかのように 帰る場所は いつも静かに その時間に待っている。 私を包んでくれるかのように 帰る場所は いつも冷たく その約束を果たしてくれる。 私をそっとして置いてくれるように <<...

― 旅路の果て ―

歩む向こうに何が見える? 時の果て 煌めく未来が見えるのでしょう。 道の先に何が見える? 夢の果て 輝く自分が見えるのでしょう。 闇の遠くに何が見える? 人の果て 盲目の私には何も見えない。 << 不 忘 ( 忘れない    悲しみ    回帰>>  

― 不 忘(忘れない) ―

忘れないよ。 忘れられない。 たった一輪 道端に咲く。 忘れないよ。 忘れられない。 たった一羽 空に舞う。 忘れないよ。 忘れられない。 たった一つ 水に浮かぶ。 誰も見ない つまらないものでも 私にはそれがとても愛しいもの。 忘れないよ。 ...

― 彼方へ・・・ ―

どこへ行きましょうか。 掌にガラスの欠片握って 空の彼方へ逝きましょうか。 どこへ行きましょうか。 ポケットにビー玉一つ転がして 海の彼方へ逝きましょうか。 どこへ行きましょうか。 何一つ持たないまま 時の彼方へ逝きましょうか。 <<初めから   ...

― 初めから ―

初めから― 諦めればよかったのか。 問うても、答えなど見つからぬ。 初めから― 逃げ出せば良かったのか。 聞いても、答えなど返ってこぬ。 初めから― 止めておけば良かったのか。 探しても、答えなど落ちていぬ。 初めは何を思ったのか。 期待に胸躍らせてはいなか...

― 悲しみの向こう側:目次 ―

作:ミラク ::詩  :: 悲しみの向こう側 ほの暗い詩 小さな時間の切り取り 誰にも向けられない言葉  一夜目 :  初めから :  彼方へ・・・ :  不 忘 ( 忘れない :  旅路の果て :  回帰 :  想いの向こう側 :  切ないから ...

― 闇のゆりかご ―

闇のゆりかごゆらゆらと 誰も愛さぬ子を揺らす 闇はゆらゆら誘って 眠りの世界へ 落ちてゆく 闇のゆりかご ゆらゆらと 何も知らぬ子を揺らす 闇はゆらゆら惑わせて 向こうの世界へ 連れていく 闇のゆりかごゆらゆらと どこへも行かぬ子を揺らす 闇はゆらゆ...

― 最終夜~闇に漂う空間~ ―

― SEVEN ―  最終夜~闇に漂う空間~ :小説: 星達の集う時間7 星達の集う時間8 声の協力者様 冠瀬 貴夜役     桐村 翼様  冠崎 透役      内緒 鬼炎役        泉水様    FAREWELLSONG 氷霊役        みみ様  闘華役  ...

― 第五夜~全てはもう聖なる定め~ ―

― SEVEN ―  第五夜~全てはもう聖なる定め~ :小説: 星達の集う時間56 星達の集う時間7 声の協力者様 冠崎 透役      内緒 貴夜役         桐村 翼様 占い師&死神役   美林 由様  効果音提供    WEB WAVE LIB ~音と声のOn...

― 第四夜~全てはすでに縁という意図~ ―

― SEVEN ―  第四夜~全てはすでに縁という意図~ :小説: 星達の集う時間5 声の協力者様 冠崎 透役      内緒 貴夜役        桐村 翼様 氷霊役        みみ様 リース役       逢坂 くれは様 闘華役        神崎 トウカ様 お手...

― 第三夜~全ては心の赴く先~ ―

― SEVEN ―  第三夜~全ては心の赴く先~ :小説:   星達の集う時間4   星達の集う時間5 声の協力者様 冠崎 透役      内緒 航役         來夢 のら様 貴夜役        桐村 翼様 氷霊役        みみ様  鬼炎役        泉...

― 第二夜~全てはまだ眠りの中~ ―

― SEVEN ―  第二夜~全てはまだ眠りの中~ :小説:   星達の集う時間3   星達の集う時間4 声の協力者様 冠崎 透役      内緒 貴夜役        桐村 翼様     氷霊役        みみ様  死神役        美林 由様 お手伝い様   ...

― 第一夜~遠い光の日々~ ―

― SEVEN ―  第一夜~遠い光の日々~ :小説:   星達の集う時間1   星達の集う時間2   星達の集う時間3 声の協力者様 冠崎 透役      内緒 闘華役        神崎 トウカ様 鬼炎役        泉水様      氷霊役        みみ様 ...

― 氷の涙~贖罪の星【同士】2 ―

文字数:2038文字 「あ。違うのこの人達は助けてくれて」  私は今までのいきさつを説明する。 「とりあえず、図書館に戻ろうか。古文書も置いたままだし」  シェフィアは未だに彼女たちを睨んでる。  彼女たちもシェフィアのことを睨んでるようだ。 「古文書?何の?」  歩き出...

― 氷の涙~贖罪の星【同士】1  ―

  文字数:2027文字 「晴れてるな~今日もいい天気になりそう」  何処までも青い空を見上げて私は思ったままを口にする。  窓からは小鳥のさえずりが聞こえてくる。 「・・・。嫌な天気だ」  後ろからボソリっと言った声が聞こえた。 「何か言った?」  私は振り返りシェフ...

― サザとキヨ―灰達の舞う時間 ―

文字数:1217文字    【その手に触れた時】  いつもいつも。  お腹は空いてた。  抱きしめてくれる手はいつも硬くごつごつとしていた。  それだけでお腹はいっぱいにならなくても  ココは守ってくれる場所だと思っていた。 「ママ?どうしたの?」  揺すっても揺すって...

― 風の過ぎる時間 ―

文字数:874文字  思い出す。  優しい時間。  いつか見た夢。  今は無い― その場所で。 「あー」  伸ばされた小さな手と純粋無垢なその笑顔。  僕はそっとその頬に触れる。 「透君。すこし貴夜ちゃんを見ててね」  そう言ってパパとママが出掛けて行くのはいつもの事。 ...

― 光と闇の交わる時間 ―

文字数:2018文字    【崩壊】  ヤミモヒカリモオナジモノ  ナノニマッタクチガウモノ  光が世界に解き放たれた。  闇が世界を覆い尽くした。  その瞬間に私達は生まれた。  崩壊のエネルギーを糧にして  たった一つの意思の元。  理解したのは 『科学者が一人消...

― 大地の染まる時間2 ―

文字数:1611文字  私はグレスの為に力を使った。  隣国が攻め込まないよう、この国を守れるよう―  だけど、国は破れ隣国に滅ぼされた。  気がつくとグレスは隣国の官僚としてそこにいた。  グレスの力を買われての事だと彼は笑っていた。 「心配する事はない」と。  だけど、私...

― 大地の染まる時間1 ―

文字数:1728文字    【崩壊】  ツミハドウツグナウノダロウ  ネェ。トウカ?ドウオモウ?  何が起こったのか。  唐突の事に理解など出来るはずが無いのに  頭のどこかで判っていた。 『彼が命を絶った事  世界が崩壊した事  そして、生き残ったのは―』  大地が...

― 氷の砕ける時間2 ―

文字数:862文字    【終末】  予想しうえた事だった。  人々が異形のヒレイに憎悪を抱く事は。  イアスも同じように見られる事は。  最悪の事態が起こる事も。  ただ、あの時と同じように何も出来はしない―  イアスは生き返った。  それを見た人々は恐怖と驚愕に満ちた...

― 氷の砕ける時間1 ―

文字数:1765文字    【崩壊】  イキルトハナンダロウ  ネェ。ヒレイ?ドウオモウ?  世界の崩壊を知っていた。  ただ、知っていた。  予想は出来ても  それを止める術は知らず  ただ、あの人が望むならと 『あの人が死んだ。  世界は星達の手に。  そして、ヒ...

― 炎の揺らぐ時間 ―

文字数:1936文字    【崩壊】  ジカンノハテハドンナダロウ  ネェ。キエン?ドウオモウ?  世界の崩壊を見ていた。  ただ見ていた。  どうすることも出来ずに  見ている事しか出来ずに  突然の出来事に  あいつが死ぬ様を見ているしか出来なかった― 『あいつが...

― 星達の集う時間:8 ―

  【終末・闇】~闇に漂う空間~     星……。  満天の……。  綺麗。  何処からか声がした。 『これで、良かったと?』  ああ、死神だ。 『未来は何時だって、神の予測可能域だろう?』 『予測はたった一人の想いで変わる。  それに、望んだのは、こんな事ではない』 ...

― 星達の集う時間:7 ―

文字数:1268文字  【運命・縁】 ~全てはすでに縁という意図~2  「そうだったね」  思い出し、笑顔がこぼれる。 「人が不死を得て300年待った。あと少しの時間ぐらい待てるよ」 「300年か。永かった?」 「ううん。そんなこともない。私達の時間はもっと永いから」 ...

― 星達の集う時間:6 ―

文字数:1375文字   【運命・縁】 ~全てはすでに縁という意図~1   呼び出しをくらって、ろくな目にあったことは無い。  コンコン。 「失礼します」  と言って入った先に見たのは、キスシーン。 「失礼しました」  何事もなかったかのように、その部屋を後にしようとした...

― 星達の集う時間:5 ―

文字数:1723文字  【運命・心】 ~全てはこの心の赴く先~2  「とーおるぅ」  遊戯室に入るなり後ろから、がばりっと氷霊が覆い被さってきた。 「難しい顔して何やってんの?」  机の上に置かれたノートを覗き込む。 「別に」 「う~?何これ??」  氷霊は何がなんだか...

― 星達の集う時間:4 ―

文字数:1642文字   【運命・心】 ~全てはこの心の赴く先   消したと思った部屋の明かりがついていた。 「……死神、来るのなら前もって知らせて欲しいな」  人のベットでくつろぐ、少女に僕は言い放つ。 「ふふっ。不機嫌だね。『定め』が始まったから?」  子悪魔の笑みで...

― 星達の集う時間:3 ―

文字数:1531文字   【運命・睡】 ~全てはまだ眠りの中~2   マニキュアの香りが鼻につく。 「……。用件が無いなら失礼します」 「待ってよ。本当にせっかちねぇ」 「貴女の様な暇は無いですから」  僕は静かに微笑んで答えた。  ふぅーと爪を吹いて、マニキュアを片付け...

― 星達の集う時間:2 ―

文字数:1150文字  【運命・睡】 ~全てはまだ眠りの中~1  「すまない……」  パパが僕の頭を撫でて言った。 「ごめんなさい。透」  ママが泣きながら僕を抱きしめる。  その手が離れる瞬間まで覚えているのに。 『どうして―』 「……と…る。透ってば!」  気...