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― 天使の集う地にて ―

2023/09/03

39:天使の集う地にて

文字数:約676文字
 天使達の語らいの時間。
 たった、一日の休日― 何するの?

――――――――――――†――――――――――――

 空間の交わるその時間。
 私達は出会う。
 400年に一度だけの約束の日。

「久しぶり?」
 きょとっとした目でリムが笑う。
「久しぶりなのかなぁ」
 ヒメが小首をかしげる。
「それでいいんじゃありませんか?」
 サラが穏やかに答える。
「仕事を忘れられればいいんだ」
 ぶっきらぼうにパディスが言った。
「で、どうするの?」
 私はみんなの顔を見渡す。
「はーい。今日は、ヒメに付き合って♪」
 思いっきり元気良くヒメは手をあげた。
 他の皆はというと、ちょっと引いている。
「あのね。クリスのお花畑に行こう!」
「俺は嫌だ。帰って寝る」
 即答でパディスはクルリと背を向ける。
「だーめ」
 ヒメはそれを止めて、無理矢理引っ張って先に行く。
 私達もそれに続いた。

「ほーら、綺麗でしょ?」
 花畑に着くなり、ヒメは手を広げて自慢する。
 パディスは明らかに不機嫌顔。
 サラは花の香りをかいでいる。
 リムはごろんと寝転んでいる。
 私は暫く空を眺めていた。
「できたー。はい」
 ヒメがいきなり叫んで、パディスに渡したのは……。
 花冠。
「はい。みんなの分もあるよv」
 るんるんしながら、それぞれの首にかけていく。
「ありがとう」
 サラはそう言って受け取った。
 パディスはどうしようかと指で回している。
 リムは花冠を手にとって眺めている。
「はい。リュラの分」
「ありがとう」
「どーいたしまして」

 それからはお昼寝の時間。
 いつもはそれぞれ自分の空間に戻るのに、
 今日は花冠を持ってお花畑で眠る。

「異色の天使ね。現子ヒメは……」

 サラがそう呟いた。




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